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通信のプロが通信回線情報を詳細解説
(2026/06)
現代では、YouTubeやNetflixで4K動画を当たり前のように視聴できる時代になりました。
しかし、もしその4K動画を、 昔ながらの「AMラジオ」で送信したらどうなるのでしょうか?
今回は、 「一分間の4K動画をAMラジオの1MHzで送信するとどうなるのか?」 という、驚愕のテーマを面白く分かりやすく解説していきます。
AMラジオは、 「中波(MW)」と呼ばれる電波を使っています。
日本のAMラジオ放送では、
などの周波数帯が利用されています。
つまり、 1MHz前後というのは、 昔ながらのAMラジオ放送の世界です。
「1MHz」と聞くと、 “100万回も振動しているなら速そう!” と思うかもしれません。
しかし通信の世界では、 単純な周波数だけでなく、 「帯域幅」 が非常に重要になります。
一般的なAMラジオ放送の帯域幅は、 約9kHz程度しかありません。
これは現代の光回線やWi-Fiと比較すると、 非常に狭い世界です。
イメージとしては、
くらいの差があります。
つまりAMラジオは、 本来「人間の声」を送るための通信方式であり、 大量データ通信向けではないのです。
一方、 現代の4K動画は、 とてつもないデータ量を持っています。
例えば、 YouTubeレベルの圧縮でも、
程度の動画で、 1分間あたり100MB?400MB近いサイズになる事があります。
今回は分かりやすく、 約200MBと仮定してみましょう。
200MBをビット換算すると、 約16億ビットにもなります。
つまり、 スマホで何気なく見ている4K動画には、 恐ろしい量の情報が詰め込まれているのです。
ここが今回最大の面白ポイントです。
AMラジオでデジタル通信を行う場合、 かなり頑張っても、 数kbps?数十kbps程度が限界に近い世界です。
仮に、 10kbps程度で通信できたとして計算すると、
「4K動画1分間」を送るには、 約16万秒ほど必要になります。
これを時間換算すると、 なんと約44時間。
つまり、 「1分間の4K動画を送るのに約2日」 かかる可能性があるのです。
実際のAMラジオ通信は、 さらに厳しい環境になります。
などが多く、 データ通信には不向きです。
つまり理論上は可能でも、 現実的には非常に困難です。
実は昔のインターネットも、 似たような低速通信の世界でした。
かつては電話回線を使い、
などで通信していた時代があります。
あの有名な、 「ピーガガガ…」 という接続音は、 音にデータを乗せて通信していた音なのです。
つまり人類は、 超低速通信時代から、 現在の超高速動画社会へ進化してきたのです。
現在の、
などの通信技術は、 超広帯域を使っています。
さらに、
など、 様々な技術が組み合わさっています。
だから私たちは現在、 スマホで高画質動画を当たり前のように見られるのです。
もし現在でも、 AMラジオ級の通信速度しか存在しなかったら、
などの動画社会は成立していません。
動画1本を見るだけで、 何日も待つ世界になっていたかもしれません。
つまり現代社会は、 超高速通信インフラの上に成り立っているのです。
「一分間の4K動画をAMラジオの1MHzで送信するとどうなるのか?」 というテーマを考えると、 現代動画通信の凄さがよく分かります。
理論上は送信可能でも、 現実には数十時間~数日かかる可能性があります。
普段私たちが何気なく見ている動画には、 実は膨大な通信技術と巨大インフラが支えているのです。
スマホで動画を見るという、 当たり前の行為の裏には、 人類の通信技術の進化の歴史が詰まっているのです!
【筆者プロフィール】
アナログ・デジタル総合種 工事担任者。
昭和40年代の「ラジオ・アマチュア無線少年」としての自作文化を原点に、端末設備の設置や外線工事、地下マンホール内での通線作業、果てはPHSの基地局設置など、日本の通信インフラの現場を最前線で支え続けた専門家。趣味はオーディオとフィッシング。現在は、当時の泥臭い現場の知恵を交えながら、現代の「通信の裏側の驚き」を一般ユーザー向けに分かりやすく解説するシリーズ記事を執筆中。