富士通 ESPRIMO Qシリーズ 中古 パソコン
富士通のESPRIMO Qシリーズは、単発のミニPCではありません。Intel Core の世代交代に合わせて、中身を更新しながら長年続いてきた、ビジネス用途の法人向け超小型デスクトップです。
外観のデザインがIntel Core i の第四世代くらい(ESPRIMO Q 520/K)から変更されずに続いているのは洗練されたデザインによる、完成度の高さを物語っています。
「超小型なのに、普通のデスクトップPCらしさを残しているミニPC」 というのが、この機種の最大の魅力です。
「ウルトラスモール筐体ながら電源ユニットを内蔵」という非常に「デスクトップPCらしい」スッキリとした設計です。
ESPRIMO Q558/B の主な性能
Q558/Bは、2019年発表の法人向け「Qシリーズ(ウルトラスモール型)」の Q シリーズの製品です。
代表的なCPU構成は以下の通りです。
| CPU |
コア数 |
特徴 |
| Core i7-9700T |
8コア8スレッド |
このシリーズの最上位クラス |
| Core i5-9500T |
6コア6スレッド |
バランスが良く中古では狙い目 |
| Core i3-9100T / 8100T系 |
4コア4スレッド |
普段使い向け |
| Celeron G4930T |
2コア2スレッド |
軽作業向け |
特にCore i5-9500T搭載モデルなら、現在でも、
- ● インターネット閲覧
- ● Office
- ● YouTubeなどの動画視聴
- ● ブログ作成
- ● 一般的なWindows作業
には十分な性能があります。
そして第9世代Core i プロセッサー搭載モデルなので、Windows 11に正式対応している中古PCとしての安心感もあります。
最大の特徴
① 小さいのにACアダプターではない
Q558/B は多くのミニパソコンとは異なり、電源ユニットを本体に内蔵しています。
つまり、 Lenovo TinyやDell Micro などのように、大きな外付けACアダプターがいらないのです。
② 55×191×186mmという独特のサイズ
本体サイズは、
幅55mm × 奥行191mm × 高さ186mm
重量は約2.1kgです。
最近の超小型ミニPCと比べれば少し大きく見えます。
しかし逆に言えば、 無理に小さくし過ぎていない のです。
「小さくするけれど、普通のPCとして必要なものは残す」 という設計思想に感じます。
③ 光学ドライブを内蔵できる
Q558/Bは構成によって、
- ● DVD-ROM
- ● DVDスーパーマルチドライブ
を搭載するモデル仕様があります。(オプション設定で後付けは不可)
④ DisplayPortで4K出力可能
映像出力は、
を搭載。
DisplayPortでは最大**3840×2160(4K)**に対応しています。
⑤ メモリは最大16GB
Q558/Bは、
- ● メモリスロット:2基
- ● 最大メモリ:16GB
となっています。
このパソコンのマザーボードに搭載されているチップセットは、インテルR H310 チップセット です。この型番から、対応しているCPUやメモリー等の主要な規格を知ることが出来ます。
このパソコンのチップセット(H310)や搭載CPUの性能からすると、理論的には32GBまで搭載可能だと思われますが、メーカーの公式保証では16GBまでとなっています。
富士通の「ESPRIMO Q558/B 仕様」へのリンクを置いておきます。
【参考資料】ESPRIMO Qシリーズの誕生と歴史:発売年月 × CPU世代 一覧(完全版)
ESPRIMO Qシリーズは「2014年5月」に初登場し、以後ほぼ“1~2年周期”で新CPU世代へ更新されてきたシリーズです。
2014年:第4世代(Haswell)
- ● ESPRIMO Q520/J(2014年5月発表) ESPRIMO Qシリーズの初代モデル
- ● CPU:第4世代 Core i7‑4765T / i5‑4570T / i3‑4130T / Celeron G1820T (Haswell)
- ● メモリ規格:DDR3-1333/1600, DDR3L-1333/1600 @ 1.5V 注意点:DDR3 上位の速度規格のメモリでも動作しますが、速度制限されます。
- ● チップセット:インテル H81 Express (ノートブック PC用)
- ● 富士通オフィシャルサイト: ESPRIMO Q520/J
2015年:第4世代(Haswell Refresh)
- ● ESPRIMO Q520/K(2015年10月発表)
- ● CPU:第4世代 Core i7‑4785T / i5‑4590T / i3‑4170T / Celeron G1840T (Haswell)
- ● メモリ規格:DDR3 SDRAM PC3-12800 (1600MHz) 注意点: Celeron 搭載モデルは 1333MHz になります。
- ● チップセット:インテル H81 Express (ノートブック PC用)
- ● 富士通オフィシャルサイト:ESPRIMO Q520/K
2015年:第6世代(Skylake)
● ESPRIMO Q556/M(2015年10月発表)
- ● CPU:第6世代 Core i7‑6700T / Core i5-6500T / Core i3-6100T / Celeron G3900T
- ● メモリ規格:DDR4-2133(2133MHz動作)注意点:DDR4 上位の速度規格のメモリでも動作しますが、2133MHz動作に制限されます。
- ● チップセット:インテル H110 (デスクトップ PC用)
- ● 富士通オフィシャルサイト:ESPRIMO Q556/M
2016年:第6世代(Skylake)
● ESPRIMO Q556/P(2016年10月発表)
- ● CPU:第6世代 Core i7‑6700T / Core i5-6500T / Core i3-6100T / Celeron G3900T
- ● メモリ規格:DDR4-2133(2133MHz動作)注意点:DDR4 上位の速度規格のメモリでも動作しますが、2133MHz動作に制限されます。
- ● チップセット:インテル H110 (デスクトップ PC用)
- ● 富士通オフィシャルサイト:ESPRIMO Q556/P
2016〜2017年:第6世代(Skylake)/第7世代(Kaby Lake)
※Q556/Rは「第6世代版」と「第7世代版」が併売された特殊モデル。
なぜ同じ型番で併売されたのか?
2017年の発売当時、最新の「第7世代(Kaby Lake)」が登場した一方で、企業や官公庁などの法人市場では「安定して動作実績がある第6世代(Skylake)のOS環境(Windows 7や8.1のダウングレード権運用など)をそのまま維持したい」という強い需要がありました。
そのため富士通は、同一の「Q556/R」という型番の中に、以下のようにCPUの世代が異なる2つのバリエーションを用意して同時に販売(併売)しました。
注意点としては、CPU の世代に依存して、メモリの動作速度が異なります。
- ● ESPRIMO Q556/R(第6世代)発表:2018年1月の比較表に掲載(発売は2016〜2017年)
- ● CPU:第6世代 Core i7‑6700T / i5‑6500T / i3‑6100T / Celeron G3900.T(Skylake)
- ● メモリ規格:DDR4-2133(2133MHz動作)注意点:DDR4 上位の速度規格のメモリでも動作しますが、2133MHz動作に制限されます。
- ● チップセット:インテル H110 (デスクトップ PC用)
- ● 富士通オフィシャルサイト:ESPRIMO Q556/R
- ● 本体の製品ラベルに記載の型番 : FMVD190... などのシリーズ第6世代版
- 【特記事項】:富士通のオフィシャルサイトにアクセス後『国際エネルギースタープログラム対応 第7世代 インテル® Core™ プロセッサー・ファミリー搭載』という覧の右サイドにある小さな「>」ボタンをクリックすると(第6世代)の仕様が表示されます。
- ● ESPRIMO Q556/R(第7世代)発表:2018年1月の比較表に掲載(発売は2016〜2017年)
- ● CPU:第7世代 Core i7‑7700T / i5‑7500T / i3‑7100T / Celeron G3930.T(Kaby Lake)
- ● メモリ規格:DDR4-2400(2400MHz動作)注意点:DDR4 下位の速度規格のメモリでも動作しますが、速度制限されます。
- ● チップセット:インテル H110 (デスクトップ PC用)
- ● 富士通オフィシャルサイト:ESPRIMO Q556/R
- ● 本体の製品ラベルに記載の型番 : FMVD260... などのシリーズ第6世代版
編集メモ
実はこのQ556/R、同じ型番のまま第6世代と第7世代が存在しますが、富士通の公式サイトを普通に探しても仕様ページはまず見つかりません。今回、代理店向けの見積もりシステムの奥底までくまなく探索し、ようやく確実な公式エビデンス(一次情報)のURLを発掘しました。読者の皆さんは迷わず【特記事項】を読んで確認してください!
2020年:第10世代(Comet Lake)
※ ESPRIMO Qシリーズは、この製品が最後で、ウルトラスモール ESPRIMO Gシリーズ G5010/E へと受け継がれていきます。
まとめ:Qシリーズの進化の流れ
| モデル |
発表年月 |
CPU世代 |
備考 |
| Q520/J |
2014/5 |
第4世代 Haswell |
Qシリーズ初代 |
| Q520/K |
2015/10 |
第4世代(Refresh) |
初代の後継 |
| Q556/R(6th) |
2016頃 |
第6世代 Skylake |
小型筐体でSkylake採用 |
| Q556/R(7th) |
2017頃 |
第7世代 Kaby Lake |
同筐体で世代違い併売 |
| Q558/V |
2018/5 |
第8世代 Coffee Lake |
4K対応DP搭載 |
| Q7010/E |
2020頃 |
第10世代 Comet Lake |
USB‑C Alt Mode対応 |
| 今までに発表した製品 ESPRIMO 全製品一覧 |
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技術的な補足
● Qシリーズは「ウルトラスモール筐体」ゆえに、
- ● Tシリーズ(低消費電力CPU)を一貫して採用
- ● チップセット更新が遅れがち(例:第8世代でもH110)
- ● 電源内蔵でACアダプタ不要
- ● コールセンター向けの“モニターマウント運用”を重視
- という特徴があります。
次のステップへのご案内
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次の記事では、初心者でも安心して綺麗で安全なミニPCを購入できる、おすすめの中古専門ショップを徹底解説しています。
【関連記事】初心者でも安心!保証つき中古パソコンショップの選び方
【番外編】旧世代 ESPRIMO Bシリーズと新世代 Gシリーズ
ここでご紹介した、Qシリーズの他に、Qシリーズより古いESPRIMO / Bシリーズや、Qシリーズより新しいESPRIMO / Gシリーズ(現行機種を含む)も、同じウルトラスモールPCとして、Qシリーズと同様の筐体(外観)を受け継いだ製品もあります。但し、Gシリーズでは
6012/KX(2022年10月版)Core™ i5-12500T迄が第12世代となっており、それ以後の第13世代~第14世代のCPUを搭載した機種は「CPUの不具合問題」が発覚しており、避けた方が無難です。
【筆者プロフィール】
アナログ・デジタル総合種 工事担任者。
昭和40年代の「ラジオ・アマチュア無線少年」としての自作文化を原点に、端末設備の設置や外線工事、地下マンホール内での通線作業、果てはPHSの基地局設置など、日本の通信インフラの現場を最前線で支え続けた専門家。趣味はオーディオとフィッシング。現在は、当時の泥臭い現場の知恵を交えながら、現代の「通信の裏側の驚き」を一般ユーザー向けに分かりやすく解説するシリーズ記事を執筆中。