Wi-Fiモバイルルーターの製造メーカーと性能・規格について

一般向けWi-Fiモバイルルーターの製造メーカーと性能・規格について

Wi-Fiルーターの画像

Wi-Fi モバイルルーターはメーカーや端末ごとに最大通信速度、5G対応状況、バッテリー容量、最大接続台数などが異なり、用途に応じて最適な選択が可能です。


《 主なモバイルルーター製造メーカーと特徴 》

「Wi-Fiルーター」と呼ばれる製品は様々なメーカーから発表されていますが、ここでは一般ユーザーが直接入手可能な製品と「ポケット型のWi-Fiルーター」のブランド製品のみを紹介しています。


NECプラットフォームズ (Aterm)
Aterm Station
日本国内のBCN AWARD 2025にてモバイルWi-Fiルーター部門を受賞するなど、国内シェア上位。WiMAX 2+/5G端末で有名。


富士ソフト株式会社
FUJISOFT
M2M事業部:デュアルSIM構造の高速5G対応ルーター「+Fシリーズ」を展開し、「+F FS030W」「+F FS050W」など、SIMフリーの頑丈で高機能なモバイルルーターで定評がある。


Netgear(ネットギア)
NETGEAR
個人向け製品としては、M6 Pro AXE3600 Nighthawk® 5Gミリ波対応 WiFi 6E モバイルルーターがあります。(2026/1現在、入手困難です。)


ティーピーリンクジャパン株式会社
tp-link
TP-Link M7450などのSIMフリー端末で、家庭・外出先両方で利用可能。低価格でコストパフォーマンスの高いポケット型Wi-Fi端末を販売。


MAYA SYSTEM(マヤシステム)
MATA SYSTEM
Cloud SIM対応モバイルWi-FiルーターMR1や車載対応クラウドSIM型Wi-FiルーターMD1(主にプリペイド・買い切り型)は、主に MAYA SYSTEM(マヤシステム)の技術や製品がベースとなっています。


【注意点】
「モバイルWiFiルーター」の市場では、メーカーが端末を製造し、それを携帯キャリア(docomo, au, SoftBank, 楽天)やレンタル会社がブランド名を付けて販売するケースが多くあります。 例えば、「Speed Wi-Fi 5G X12」はNEC製、「Rakuten WiFi Pocket」はZTE製やその他中国メーカー製が主流です。
また、SIMフリーのモデルの場合でも、ご自分が契約予定のサービス会社のSIMの動作確認済みかどうかを確かめてから購入されるのが無難です。

性能・機能の比較ポイント


1.通信規格と速度

WiMAX回線やキャリア回線(ドコモ・au・ソフトバンク)の5G・4G LTE対応端末が主流で、最新端末では下り最大速度4.2Gbpsを実現するものもあります。
クラウドSIM対応端末は、自動で最適なキャリア回線に接続でき、全国や海外でも比較的安定した通信が可能です。


2.バッテリーと接続台数

最近のモバイルルーターは10〜30台程度の同時接続が可能で、連続通信時間は10時間前後のものが多く、大容量バッテリー搭載モデルでは20時間以上可能です。


3.SIMフリー/ロック

多くのメーカーはSIMフリーの端末を提供しており、ユーザー自身が通信会社を選べる柔軟性があります。特に富士ソフトやTP-Linkの端末ではデュアルSIM対応で利便性が高いです。


4.利用シーンに応じた選択

高速・無制限通信重視: WiMAX系の端末(例: Speed Wi-Fi 5G X12)

低コスト・短期間レンタル向き:クラウドSIMサービス(例:ZEUSWiFi、MONSTER>MOBILE)

地方や山間部: キャリア回線対応端末やクラウドSIMが有利で、安定性重視

業務・IoT用途:エヌ・ティ・ティ・メディアサプライ、富士ソフトの産業用端末


【まとめ】

モバイルルーターの性能は、通信回線・5G対応・バッテリー・最大接続台数・SIMフリーの可否で大きく差が出ます。用途に応じて、以下の観点で選定することが重要です。


  • ● 動画視聴やオンライン会議など高速度が必要 → WiMAXや5G対応端末
  • ● 月間使用量100GB程度でコスト重視 → クラウドSIM系低価格プラン
  • ● 業務用・IoT用途 → 富士ソフトやエヌ・ティ・ティ・メディアサプライの産業用端末
  • ●支払い方法や契約期間の柔軟性も加味して選ぶ このように、メーカーや端末ごとの特徴を理解し、自分の利用シーンに合った製品を選ぶことで、快適なモバイル通信環境を構築できます。

NECプラットフォームズ (Aterm)

Aterm Station

NECプラットフォームズが展開する「Aterm(エーターム)」は、長年多くのユーザーに利用されている高速・安定通信が特徴のWi-Fiルータ、モバイルルータの製品ブランドです。Aterm StationのモバイルWi-Fiルータはキャリア回線事業者に属さないフリーのルーターとして「Aterm MR10LN」や「Aterm MR51FN」があります。


モバイルルータ

Wi-Fiルーター Mobile WiFi3の画像

● 「Aterm MR10LN」など、国内4キャリアのバンドに対応した持ち運び可能な4G(LTE)モデルや5Gモバイルルータ「Aterm MR51FN」も人気。
詳細な製品ラインナップや選び方は、Aterm公式ポータルサイト や、自分に合った製品を探せる Aterm Station で確認できます。


専用クレードル

● 専用クレードルは、有線LAN(1000BASE-T)を1ポート搭載。 ご自宅で「固定ルーター」として、デスクトップパソコンなどをLANケーブルで接続すればMR51FNやMR10LNを充電しながら、高速通信も可能です。


その他にはAterm-MP02LNという機種があり、買い切り型やレンタルWi-Fiルーターとしてよく用いられています。


● 具体的な商品情報はリンクからご覧いただけます。購入も可能です。

AmazonのAtermシリーズのページへ

利用シーン

● 家庭内での安定した高速Wi-Fi環境構築、外出先でのテレワーク、ビジネスにおける小規模オフィスLAN構築まで幅広く対応しています。

Aterm Stationホーム公式サイトへ

富士ソフト株式会社 M2M事業部「+F(プラスエフ)シリーズ」

FUJISOFT

富士ソフトの「+F(プラスエフ)シリーズ」は、国内トップクラスのシェアを誇る、 SIMフリーのモバイルWi-Fiルーターシリーズです。5G/4G対応の高速通信、バッテリーレスでの長時間稼働、eSIM対応など、高い機能性と信頼性によりテレワークや法人利用にも最適です。累計100万台以上が出荷されています。
キャリア回線事業者に属さない「モバイルWi-Fiレンタルルーター事業者」に良く用いられています。


【+Fシリーズの主な特徴】
高機能なSIMフリールーター:
契約期間の縛りがなく、用途に応じて通信事業者やSIMを選べる。


Wi-Fiルーターの画像

用途別のラインナップ

+F FS050W: 5G対応、Wi-Fi 6対応、最大32台接続の高性能モデル。
5G対応のモバイルルーターで、法人向けのMDMサービス「+F MDM LiNK」に対応しています。


+F FS045W: 2025年5月発売のeSIM対応4Gモデル、海外利用可能。
eSIM対応の4Gモバイルルーターです。別売スタンドで固定ルーターとしても使えます。


+F FS040W: テレワークやオンライン会議に最適な実用モデル。
別売スタンドで固定ルーターやカーWi-Fiとしても使えます。


+F FS030W: 旅行やアウトドアに適した高コスパモデル。長く販売されている人気の4Gモバイルルーターモデルです。
SIMロックフリーのモバイルルーターです。大容量バッテリーで長時間の連続通信の際も安心です。


● さらに具体的な商品情報はリンクからご覧いただけます。購入も可能です。

Amazonの+Fシリーズのページへ

法人向けソリューション

● 「+F MDM LiNK」を利用した遠隔管理や通信制御に対応しており、セキュリティ機能も充実。


バッテリーレス駆動

● 充電し続けず、コンセントからの電源供給で365日安定した稼働が可能。


主な活用シーン

● テレワーク・外出先: 高速5G/4G通信で、どこでもWeb会議や仕事が可能。

● 家庭用ルーター: バッテリーを外して利用し、ホームルーターとしても活用可能。

● 法人・個人問わず、場所を選ばずにインターネット環境を構築できる、信頼性の高いソリューションです。

さらに具体的な詳しい製品情報はリンクからご覧いただけます。

富士ソフトの公式サイトへ

ティーピーリンクジャパン株式会社

tp-link

TP-Link(ティーピーリンク)のモバイルルーターは、 SIMフリーの携帯型(MiFi)やコンパクトなトラベルルーターが中心です。特に、4G+ Cat6対応の高速モデルや、ホテルなどで使える携帯性に優れたWi-Fi 6ルーターが主流です。日常使いから旅行、出張まで対応できる高い通信性能と安定性が特徴です。


【主な製品ラインナップ】
M7450 / M7200シリーズ
。ポケットサイズで持ち運びに最適。M7200は必要十分な機能に絞った、コストパフォーマンスの高いモデル。M7450は複数の周波数帯を束ねるキャリアアグリゲーションにより、最大300Mbpsのダウンロード速度を実現。ビジネス、家族旅行、仕事で複数台のPCやスマホを安定して繋ぎたい、長時間使いたい場合に。


  • Wi-Fiルーター M7450の画像
  • M7450
  • ● 300Mbps LTE-Advanced対応 SIMフリーモバイルWi-Fiルーター
  • ● LTE-Advanced cat6に対応し、最大300Mbpsのダウンロード速度と、50Mbpsのアップロード速度を提供します。
  • ● 最大32台のデバイスを同時に接続可能です。
  • ● デュアルバンドに対応し、2.4GHz(300Mbps)または5GHz(867Mbps)を選択して接続できます。
  • ● 様々な情報を一目でチェックできる便利なディスプレイが備わっています。
  • ● 付属の3000mAhバッテリーは最長15時間の駆動が可能です。
  • ● microSDカードスロット(最大32GB)を搭載しています。※SDカード別売り
  • ● tpMiFiアプリから手軽に管理することができます。
  • ● FDD-LTEにB5・B28バンドが加わり互換性が高まりました。
  • ● 様々な情報を一目でチェックできる便利なディスプレイが備わっています。

● さらに具体的な商品情報はリンクからご覧いただけます。購入も可能です。

AmazonのTP-Link-M7450のページへ

さらに具体的な詳しい製品情報はリンクからご覧いただけます。

TP-Link 日本の公式サイトへ

MAYA SYSTEM(マヤシステム)

MAYA NET SOLUTIONS

MR1という型番のWi-Fiルーター(主にプリペイド・買い切り型)は、主に MAYA SYSTEM(マヤシステム)の技術や製品がベースとなっています。
具体的には以下のようなブランド・販売元で取り扱われています。

Wi-Fiルーター MR1の画像

【主な製品ラインナップ】
MR1 (jetfi MR1など)
マヤシステム(Maya System)が提供するSIMフリーWiFiルーター。CHEETAH WiFi(チーターWiFi)やJ-mobile、PREMIUM CHARGE Wi-Fiなどで「MR1」として販売されています。車載対応クラウドSIM型Wi-FiルーターMD1もあります。


また、クラウドSIM型Wi-Fiルーター「U20」は、主に CHEETAH WiFi(チーターWiFi)というブランドやMAYA SYSTEM(マヤシステム)から販売されているモバイルWi-Fiルーターの製品名です。


● これらは主に「買い切り型(契約不要)」のモバイルルーターとして、月額費用なし・プリペイド式でデータ容量を追加チャージしながら利用する端末として知られています。

Amazonのjetfi MR1のページへ

さらに具体的な詳しい製品情報はリンクからご覧いただけます。

MAYAネットソリューションズの公式サイトへ

Wi-Fiモバイルルーターの主要な中国メーカー

Wi-Fiモバイルルーターを製造している中国メーカーは多数あり、特に日本国内でも製品が流通しており、有名なブランドとしてはファーウェイ (HUAWEI)、ZTE、TP-Linkなどが挙げられます。高性能でコスパが高い製品が多く、国内外で広く使われていますが、セキュリティの観点から一部の国や企業でセキュリティ重視のインフラなどで使用が規制される事例が存在します。


また、中国製ルーターの特徴としては高性能・低価格、同等の性能でも日本のメーカー製より価格が抑えられている傾向にあります。
通信速度と技術に於いて、5G対応などの最先端技術を取り入れるのが早い特徴があります。


海外旅行などで中国へ行く場合、现地の通信制限(グレート・ファイアウォール)を回避できる「VPN付きの海外用レンタルWi-Fi」を利用するのが一般的です。


主要な中国メーカー

HUAWEI (ファーウェイ)

Wi-Fiルーター Mobile WiFi3の画像

LTE Cat 7対応の高速モデル「HUAWEI Mobile WiFi 3」や「602HW」など、日本市場向けに多様なモバイルルーターを展開しています。

コンパクトなサイズと長時間駆動可能な大容量バッテリーが特徴の製品が多いです。

機種名:602HWは「ファストSIM-WiFi」で使われています。


ZTE

Wi-FiルーターMF920Cの画像

ソフトバンクなど日本の通信キャリア向けに「Pocket WiFi」端末を供給している実績があります。
家庭用向けにWi-Fi 6対応ルーター「空(Sora)」や「雲(Kumo)」といった手頃な価格の製品も発売しています。

製品型番:MF920C (ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルの主要バンドに対応)


Wi-Fiルーター M7450の画像

TP-Link

世界的にトップクラスのネットワーク機器メーカーで、日本国内でも非常に人気があります。主にホームルーターや中継器が中心ですが、モバイルルーターも製造しています。
コストパフォーマンスと性能のバランスが良いと評価されています。


Wi-Fiルーター T8&P1の画像

TUGE Technologies Co., Ltd.

P1やT8などのWi-Fiルーター(ポケット型WiFi端末)は、主に TUGE Technologiesによって製造され、「インスタントWi-Fi」などのブランド名で販売されています。

これらのモデルは、特定の通信事業者やMVNO(仮想移動体通信事業者)のサービスにバンドルされて提供されることが多く、メーカー名よりもサービス提供側のブランド名で認識されることが一般的です。

実際の製造元: P1およびT8といったモデルの実際のメーカーは、中国を拠点とするTUGE Technologies Co., Ltd.であると考えられます。同社はvSIM(仮想SIM)技術を活用した4Gルーターなどを製造しています。

日本国内では「インスタントWi-Fi」というブランド名で、データ通信回線とセットで販売されているケースが多く見られます。

T8は、クラウドSIM技術を利用してNTT docomo、au、SoftBankの大手3キャリアの回線に接続できるモバイルWi-Fiルーターです。

特徴としては契約不要で買い切り型のプリペイド式データ通信サービスとして提供されることが多いです。


Wi-Fiルーター NA01の画像

uCloudlink

CloudSIMテクノロジーに基づき、モバイルデータサービスのシェアマーケットをご提供するために設立された世界をリードするモバイルテクノロジー企業です。

これらのモデルは、特定の通信事業者やMVNO(仮想移動体通信事業者)のサービスにバンドルされて提供されることが多く、メーカー名よりもサービス提供側のブランド名で認識されることが一般的です。

日本国内では「にゃんこWi-Fi」や「ギガセットWiFi」「Glocal WiFi」「法人向けポケット型Wi-FiロケモバWi-Fi」などのブランド名で、データ通信回線とセットで販売されているケースが見られます。


Wi-Fiルーター macaroon M3Aの画像

Urocomm(ユーロコム)

クラウドSIM技術を用いた、海外でもそのまま使える小型モバイルWi-Fiルーター(M1、M3A、M3C、SEなどのモデルがある)

日本国内では「Macaroon」というブランド名で、様々な販売代理店(モンスターモバイルやリチャージWiFiなど)を通じて、主に買い切り型のポケットWi-Fiやホームルーターとして販売されています。

特徴としては、クラウドSIM技術を利用しており、SIMカードなしで国内外の複数のキャリア回線に接続できる点が特徴です。多くの製品は契約や月額費用が不要な「買い切り型」で、必要なデータ通信量をチャージして利用します。

一般的に「Macaroon」ブランドとして、Urocommが製造した端末が代理店を通じて販売されています。


これらの主要な中国メーカー製品は、日本国内では一般向けに「レンタルWi-Fiモバイルルーター」や「買い切り型のプリペイド方式のWi-Fiモバイルルーター」としてもよく用いられます。国内の電量販店やオンラインストア(Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング)などでも幅広く入手可能です。
※ 注意点としてはユーザーから、本体の過熱や不調が報告されている製品もあるようです。

【コラム】クラウド型Wi-Fiルーターは他のMVNOでも使えるか?

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  • 【条件付きで可能だが、そのままでは使えない】
  • クラウド型Wi-Fiルーター(クラウドSIM)を他のMVNOやSIMカードで利用する場合の注意点は以下の通りです。
  • 1. SIMロック解除が必要
  • 多くのクラウドWiFi端末は、特定のクラウドSIMサービス専用にロックされています。他のMVNOのSIMカード(物理SIM)を差し込んで使うには、まず現在の契約会社でSIMロック解除の手続きが必要です。
  • 2. 物理SIMスロットの有無
  • 多くの端末はクラウドSIM専用で、物理SIMを挿すスロットがない場合があります。他のMVNOを利用するには、SIMカードが挿入できる(SIMスロットがある)機種である必要があります。
  • 3. APN設定(アクセスポイント設定)の手動入力
  • SIMロックを解除して物理SIMを挿しても、自動では通信が始まらないことがほとんどです。設定画面から、使用するMVNOの「APN設定」を手動で入力する必要があります。
  • 4. 対応バンド(周波数帯)の確認
  • 端末が、新しく契約するMVNO回線(ドコモ・au・ソフトバンクなど)の周波数帯に対応しているか確認が必要です。対応していない場合、電波が弱かったり、繋がらなかったりします。
  • 5. クラウドSIM機能は使えなくなる
  • 他のMVNOのSIMを挿した場合、そのルーターの最大の特徴である「複数キャリアの電波を自動切り替えする機能」は使えなくなり、挿したSIMの回線のみでの通信となります。
  • ● 結論として
  • SIMロック解除が可能で、物理SIMスロットがある機種であれば、APN設定を行うことで他のMVNOでも利用可能です。
  • 手間を考えると、レンタルしていた場合は返却し、新しくそのMVNO専用のルーターを手に入れた方が簡単です。